未知への学び

気象、自然現象、技術、社会現象、生活環境、ヨット、園芸を中心に、自分の知らなかった事、気の付いた事を記事にします。

今年の初乗船、初仕事

今日は。kenji1946です。1/6日、沼津市西浦古宇に行って、愛艇Alcyoneに3日程泊まってきました。昨年末、漸くWind Speed Meterの部品が、ゆうこうマリンから届き、これを組み込むのが今回の目的。

  • 在庫がない為、入手に手間取った。
  • Wind Speed Meterのトラブル。
  • マストトップに上る。
  • 古い Mount Baseを外すのが大変。
  • 今年も富士山がきれい。

1. 在庫がない為、入手に手間取った。

昨年の9月からWind speed MeterのMonitorに指示が出なくなってしまった。下からマストトップを見てみると風向は示しているのに、風速計は動かない。 これはおかしい、マストップに上り本体を外し、調べてみる。

風速計下部のBearing Assemblyが本体から外れかけている。このパーツを取り替える必要があると考え、 ゆうこうマリンに問い合わせてみた。

以前、 ゆうこうマリンRaymarineの代理店ではなかったため、このパーツの取扱はしていなかった。所が今回は、直ぐに供給できるとの返事。調べてみると、現在ゆうこうマリンはRaymarineの代理店もやっている。

社長のコリンさん。ちゃくちゃくと商売を拡大している様子。

今回これを直すのであれば、ついでに台座(Mount Base)も取り替えたいと思いこちらも注文。ところが、こんな簡単な台座の在庫が無いとの事。本社(USA)にも在庫が無いとのことで、結局手に入れたのは、昨年の年末。

Marine業界は市場が狭まい。特に日本は。

2. Wind Speed Meterのトラブル

  トラブルは2つ。Bearing Assemblyと Mount Base。

Bearing Assembly

RaymarineInstManualBA
RMの取説ベアリングアッセンブリ

このトラブルは、最初にWind Speed Meterを取り付けた時の自分の取り付け方法に起因している。

このBearing Assemblyは、ビスで上部の本体に取り付けられている。始めに取り付ける時、ビスを外して、内部の構造をチェック。その後、復旧したのですが、この接続が非常に微妙。しかも径1mm程のOリングが間に入る。あまりに細い作業のため、きちんとした位置で復旧されていなかったのです。

この為、Oリングが経年劣化し、風速計が動かなくなったのです。

Mount Base

RaymarineInstManualMB
Raymarineの取説 マウントベース

一方、Mount Baseの方の問題は二つ。

Mount BaseはWind Meterを支持しているRodを支えている。

RodはネジでMount Baseに固定されるが、このネジ(左図の緑の部分、Setting Screw)が共廻りをしていた。Mountはプラスチック製でプラスチックに雌ネジが切られてる。

始めに取り付けた時、シッカリ固定しようときつく締めすぎ、ネジを壊してしまったのでしょう。

高所作業なので、これに限らずどの作業も、念を入れ過ぎる傾向があり、その結果でしょう。

もう一つのトラブルは、最初にMountを取り付けた時、Mountの固定ビス(上図でピンクで示される3つのビス)を片締めしてしまい、その結果、ビスの頭がビス穴の内壁に当り、Mountがマストトップにきちんと取り付いていない状態になっていた。

簡単に言えば、有る方向に1-2mmの隙間が生じ、その隙間をシムで埋めていました。

3. マストトップに上る。

workingatMT
マストトップに上る

大変さは想定していたので、固着したネジを取り外せる”ねじとりインパクト”を用意。これで簡単に外せると、”ねじとりインパクト”をハンマーでコンコン叩きまくる。3本のビスとも。

所が、どうにもネジが緩まない。マストから降りて、説明書を見直してみる。このドライバーは緩めと増し締め兼用で、レバーで切り替える。あっと思って、”ねじとりインパクト”を見てみる。案の定、レバーはR(締める方向)を示している。

何も考えずに叩いてしまった。慌てて、マストトップに戻る。今回は、レバー位置をLにして、ひたすら叩く。しっかり占めてあるので中々緩まない。1つのビスで、10分位叩く。やっと緩んでくる。これを3回繰り返す。

 

mountbaseatMT
マストトップに取り付けられたマウントベース

 

その後の作業は、非常にスムーズ。新しいMount Baseの取り付けは、3本のビスを均等に締めこむ。Mount Baseの内壁とも干渉せず締めこめる。マストトップにきっちり固定される。

 

windmeteratMT
マストトップに取り付けられた風速計

 

Wind Speed Meterを取り付けた後、モニターで指示を確認。指示数値の動きもスムーズ。

5.今年も富士山がきれい

MtFujifrombow
バウからの富士山

 

作業が終わった後、船をバースに戻し、後片付け。いささか疲れた。

ふと前方を見る。作業中、天気が良くない為、見えなかった富士山が見えてきた。

MtFujiwithKoupontoon
富士山と古宇の桟橋

翌日は晴天。更に、富士山がよく見える。

手前は、古宇の桟橋。

富士山に向かって左が西。反対側が東になります。季節風は西から東に吹くため、西面は雪が吹き飛ばされ斑になっています。一方、東面は全面雪で覆われています。